予算100万円 vs 500万円 vs 1000万円で何ができるか
「システム開発にいくら予算を用意すればいいのか分からない」—— 初めて発注する方の多くが抱える疑問です。予算によってできることは大きく変わります。
本記事では、予算100万円・500万円・1000万円の3つのレンジで、実際に何が作れるかを具体的な事例とともに解説します。
【予算100万円】できること・できないこと
この予算で実現できること
- • シンプルなコーポレートサイト:5〜10ページ、テンプレート活用
- • LP(ランディングページ):1〜3ページ、オリジナルデザイン
- • 簡易な予約システム:カレンダー表示、予約フォーム
- • 小規模ECサイト:Shopifyカスタマイズ、商品数〜50点
実例1:美容室のコーポレートサイト
予算:98万円
内容
- • ページ数:7ページ(TOP、サービス、料金、スタッフ、アクセス、ブログ、お問い合わせ)
- • デザイン:WordPressテーマをカスタマイズ
- • 機能:お問い合わせフォーム、Googleマップ埋め込み
- • レスポンシブ対応
- • 期間:1.5ヶ月
成果:Web経由の予約が月8件 → 23件に増加
この予算では難しいこと
- • 複雑な会員機能:ログイン、マイページ、ポイント機能など
- • システム連携:既存システムとのAPI連携
- • オリジナルデザイン:フルスクラッチの独自デザイン
- • 業務システム:顧客管理、在庫管理など
【予算500万円】できること・できないこと
この予算で実現できること
- • 中規模コーポレートサイト:20〜30ページ、オリジナルデザイン、CMS構築
- • 会員機能付きWebサイト:ログイン、マイページ、会員限定コンテンツ
- • 顧客管理システム(CRM):顧客情報管理、営業履歴、レポート機能
- • 予約管理システム:複雑な予約ルール、リマインドメール、管理画面
- • 中規模ECサイト:独自決済、会員機能、商品数〜300点
実例2:学習塾の予約管理システム
予算:480万円
内容
- • 会員機能(保護者・生徒ログイン)
- • 授業予約・キャンセル機能
- • 講師スケジュール管理
- • 出席管理・成績記録
- • 請求書自動発行
- • リマインドメール自動送信
- • 管理者用ダッシュボード
- • 期間:5ヶ月
成果:事務作業時間が月40時間削減、保護者満足度が18%向上
実例3:製造業の顧客管理システム(CRM)
予算:520万円
内容
- • 顧客情報管理(企業情報、担当者、履歴)
- • 案件管理(商談フェーズ、金額、確度)
- • 営業活動履歴(訪問、電話、メール)
- • 見積書・請求書作成
- • 売上レポート自動生成
- • 営業目標vs実績グラフ
- • スマホアプリ対応
- • 期間:6ヶ月
成果:営業活動が可視化され、成約率が22%→31%に向上
この予算では難しいこと
- • 複数システムの統合:会計、在庫、生産管理の統合基幹システム
- • 高度なAI機能:画像認識、自然言語処理など
- • 大規模ECサイト:商品数1,000点以上、複雑な物流連携
【予算1000万円】できること・できないこと
この予算で実現できること
- • 統合基幹システム(ERP):販売・在庫・会計の統合管理
- • 大規模ECサイト:商品数無制限、物流連携、ポイント・クーポン機能
- • プラットフォームサービス:マッチングサイト、求人サイトなど
- • 高機能モバイルアプリ:iOS/Android両対応、プッシュ通知、決済機能
- • AI活用システム:レコメンド、チャットボット、画像認識
実例4:食品卸業の統合基幹システム
予算:980万円
内容
- • 受発注管理(取引先ポータル、自動発注)
- • 在庫管理(リアルタイム在庫、入出庫管理、棚卸)
- • 配送管理(ルート最適化、配送状況追跡)
- • 販売管理(見積・受注・納品・請求)
- • 会計連携(自動仕訳、売掛金管理)
- • 分析レポート(売上分析、在庫回転率、ABC分析)
- • スマホアプリ(ドライバー用配送アプリ)
- • 期間:10ヶ月
成果:業務時間が月180時間削減、在庫回転率が2.3倍に向上
実例5:美容系ECサイト
予算:1,050万円
内容
- • 商品管理(無制限、バリエーション、在庫連携)
- • 会員機能(マイページ、購入履歴、お気に入り)
- • 決済連携(クレカ、後払い、コンビニ決済)
- • 物流連携(ヤマト・佐川API連携、配送状況通知)
- • ポイント・クーポン機能
- • 定期購入機能(サブスク対応)
- • AIレコメンド機能
- • LINE連携(通知、カート連携)
- • 管理画面(売上分析、顧客分析)
- • 期間:8ヶ月
成果:月商500万円 → 2,800万円に成長(ローンチ後1年)
予算別比較表
| 項目 | 100万円 | 500万円 | 1000万円 |
|---|---|---|---|
| デザイン | テンプレート | オリジナル | 完全オリジナル |
| ページ数 | 5〜10 | 20〜30 | 50+ |
| 会員機能 | ✕ | ◯ | ◯ |
| システム連携 | ✕ | △ | ◯ |
| モバイルアプリ | ✕ | ✕ | ◯ |
| AI機能 | ✕ | ✕ | ◯ |
| 開発期間 | 1〜2ヶ月 | 4〜6ヶ月 | 8〜12ヶ月 |
| 保守費用(月額) | 1〜3万円 | 5〜10万円 | 15〜30万円 |
予算を決める3つのステップ
目的を明確にする
「売上を増やしたい」「業務を効率化したい」「ブランド認知を高めたい」——目的によって必要な機能が変わります。
ROIを計算する
投資対効果を計算しましょう。業務効率化なら「削減できる時間×時給」、売上向上なら「想定増加売上×期間」で計算できます。
段階的に拡張する前提で考える
最初から完璧を目指さず、MVP(最小限の製品)でスタートし、効果を見ながら拡張していく方が成功率が高まります。
まとめ:予算は「投資」と考える
システム開発の予算は「コスト」ではなく「投資」です。100万円で業務効率が上がり年間72万円削減できれば、1.4年で回収できます。
重要なのは目的に合った予算配分です。無理に予算を削って必要な機能が実装できないより、適正な予算で確実な効果を得る方が賢明です。
弊社では、お客様の予算と目的に合わせた最適なプランをご提案します。無料で概算見積もりをお出ししますので、まずはご相談ください。