運用・保守

システム開発後の保守・運用で知っておくべきこと

2026-01-14
15分

システム開発後の保守・運用で知っておくべきこと

システム開発は、「納品したら終わり」ではありません。むしろ、納品後の保守・運用が本番です。適切な保守がないと、セキュリティリスク、パフォーマンス低下、突然のダウンなどのトラブルが発生します。

本記事では、システム納品後に必要な保守・運用の内容と費用相場、契約時の注意点を詳しく解説します。

保守・運用の3つの種類

❶ 保守(メンテナンス)

システムを正常に動作させ続けるための作業です。

主な作業内容

  • バグ修正:不具合が見つかった場合の対応
  • セキュリティパッチ適用:脆弱性対応
  • OSやミドルウェアのアップデート:最新版への更新
  • バックアップ:データの定期的なバックアップ
  • 監視:システムの稼働状況チェック

費用相場

  • • 小規模システム:月額1〜3万円
  • • 中規模システム:月額5〜10万円
  • • 大規模システム:月額15〜30万円

❷ 運用(オペレーション)

システムを日常的に使い続けるための作業です。

主な作業内容

  • サーバー管理:稼働監視、負荷分散
  • 障害対応:エラー発生時の緊急対応
  • データ管理:データベースの最適化
  • ログ分析:アクセスログ、エラーログのチェック
  • ユーザーサポート:問い合わせ対応

費用相場

  • • 基本運用:月額3〜8万円
  • • 24時間監視:月額10〜20万円
  • • ユーザーサポート込み:月額15〜30万円

❸ 機能追加・改修

システムを改善・拡張するための作業です。

主な作業内容

  • 新機能追加:ビジネスの成長に合わせた機能拡張
  • UI/UX改善:ユーザーの声を反映した改修
  • パフォーマンス改善:速度向上、最適化
  • 外部サービス連携:API連携の追加

費用相場

  • • 時間単価:8,000円〜15,000円/時間
  • • 小規模改修:10〜50万円
  • • 中規模改修:50〜200万円

サーバー・インフラ費用

システムを動かすためのサーバー費用も必要です。

小規模(月間アクセス〜10万PV)

  • • レンタルサーバー:月額500円〜3,000円
  • • AWS/GCP(小):月額5,000円〜15,000円

中規模(月間アクセス10万〜100万PV)

  • • AWS/GCP(中):月額3〜10万円
  • • データベースサーバー別途:月額1〜3万円

大規模(月間アクセス100万PV以上)

  • • AWS/GCP(大):月額15〜50万円
  • • CDN、ロードバランサー:月額5〜15万円

保守契約の3つの形態

形態❶:月額固定

メリット

  • • 費用が予測しやすい
  • • 定期的なメンテナンス込み
  • • 緊急対応も含まれる

デメリット

  • • トラブルがなくても費用発生
  • • 大規模改修は別途費用

推奨:ビジネスに必須のシステム、24時間稼働が必要な場合

形態❷:スポット対応(都度払い)

メリット

  • • 必要な時だけ費用が発生
  • • 初期費用が抑えられる

デメリット

  • • 緊急時の対応が遅い
  • • 対応費用が割高
  • • 定期メンテナンスなし

推奨:小規模システム、社内に技術者がいる場合

形態❸:ハイブリッド(基本料金+従量)

メリット

  • • 基本メンテナンス込み
  • • 大規模対応は別途見積もり
  • • 柔軟な対応が可能

デメリット

  • • 費用が変動する
  • • 予算管理が複雑

推奨:中規模以上のシステム、機能追加が頻繁にある場合

契約時に確認すべき10項目

1

保守範囲:どこまでが保守に含まれるか?

2

対応時間:営業時間内のみ?24時間対応?

3

レスポンス時間:障害発生から対応開始まで何時間?

4

バックアップ頻度:毎日?週1回?

5

バックアップ保存期間:何日分保存される?

6

セキュリティパッチ:自動適用?手動?

7

追加費用:どんな作業が追加料金になる?

8

契約期間:最低契約期間は?途中解約は可能?

9

SLA(稼働率保証):99.9%保証などあるか?

10

ソースコード管理:契約終了後もアクセスできる?

年間保守費用の目安

システム規模開発費年間保守費用保守率
小規模100万円15〜30万円15〜30%
中規模500万円75〜125万円15〜25%
大規模1000万円150〜250万円15〜25%

※ 一般的に、保守費用は開発費の15〜25%/年が相場です

まとめ:保守・運用は「保険」ではなく「必須」

保守・運用を軽視すると、セキュリティリスク、突然のダウン、データ損失などの深刻なトラブルに見舞われます。「動いているから大丈夫」ではありません。

適切な保守・運用により、システムを長く安全に使い続けることができます。初期費用だけでなく、ランニングコストも含めて予算を組みましょう。

弊社では、24時間365日の監視体制で、お客様のシステムを守り続けます。保守・運用のご相談もお気軽にどうぞ。

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