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契約書で必ずチェックすべき10項目

2026-01-12
14分

契約書で必ずチェックすべき10項目

システム開発の契約書をしっかり読まずにサインし、後でトラブルになるケースが多発しています。「著作権は開発会社に帰属」「追加費用は青天井」など、契約書の落とし穴は多いです。

本記事では、契約前に必ずチェックすべき10項目と、トラブルを防ぐための交渉ポイントを解説します。

チェック項目❶:著作権の帰属

❌ 危険な契約

「本システムの著作権は開発会社に帰属する」

→ ソースコードが手に入らず、他社で保守ができない。開発会社に永久に縛られる。

✅ 安全な契約

「本システムの著作権は発注者に帰属する」

→ ソースコードを自由に使え、他社での保守も可能。

交渉ポイント:著作権の譲渡に追加費用を請求されることもあるが、長期的には発注者帰属が安全。

チェック項目❷:瑕疵担保責任

確認すべきポイント

① 瑕疵担保期間

  • 危険:期間の記載なし or 1ヶ月以下
  • 推奨:納品後3〜6ヶ月

② 対応範囲

  • • 「仕様通りに動作しない」場合の修正は無償か?
  • • 「バグ」の定義は明確か?

③ 対応期限

  • • 報告後、何営業日以内に対応開始するか?
  • • 緊急度による対応時間の違いは?

チェック項目❸:納期遅延時の対応

確認すべきポイント

❌ 危険な契約

  • • 納期遅延のペナルティなし
  • • 「やむを得ない事由」が曖昧
  • • 無制限に納期延長可能

✅ 安全な契約

  • • 遅延日数×契約金額の○%
  • • 上限額の設定
  • • 免責事由が明確

例:「納期遅延1日につき契約金額の0.1%をペナルティとする。ただし上限は契約金額の10%とする」

チェック項目❹❺:追加費用・支払条件

❹ 追加費用の発生条件

明確にすべきこと

  • • どんな場合に追加費用が発生するか
  • • 仕様変更の定義(軽微な修正は無償か?)
  • • 修正回数の上限(3回まで無償など)
  • • 追加費用の単価(時間単価、人月単価)

❺ 支払条件

危険

着手金100%

持ち逃げリスク

一般的

着手30%、中間30%、納品40%

理想的

着手20%、中間30%、納品30%、検収後20%

チェック項目❻〜❿

6

秘密保持義務

お客様の業務情報、データが外部に漏れないか。NDA(秘密保持契約)は別途必要か?

7

契約解除条件

どんな場合に契約解除できるか。重大な契約違反があった場合の対応は?

8

損害賠償の上限

トラブル時の損害賠償額に上限はあるか。無制限だと開発会社が過度にリスク回避的になる。

推奨:「契約金額を上限とする」など明確に

9

納品物の定義

何が納品されるか明確か?ソースコード、設計書、マニュアル、操作説明会など。

10

裁判管轄

トラブル時の裁判はどこで行うか。遠方だと交通費・時間が負担に。

契約前にすべき3つのこと

1. 弁護士に確認してもらう

契約金額が100万円以上なら、弁護士のチェック(3〜5万円)を受ける価値がある。トラブル時の損失を防げます。

2. 不明点は全て質問する

契約書で理解できない箇所は、サインする前に全て質問してください。「後で聞けばいい」は危険です。

3. 修正を依頼する

契約書は「絶対」ではありません。不利な条項は修正を依頼しましょう。誠実な開発会社なら応じてくれます。

まとめ:契約書はトラブル防止の最後の砦

契約書を軽視すると、後で取り返しのつかないトラブルに見舞われます。特に著作権、瑕疵担保、追加費用の条項は必ず確認してください。

「面倒だからサインしてしまおう」という気持ちは分かりますが、数十万円〜数百万円の損失を防ぐため、時間をかけて確認しましょう。

弊社では、公平で分かりやすい契約書をご用意しています。ご不明な点があれば、何度でもご質問ください。

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